2015年8月12日
いよいよ北海道新幹線!
いよいよ、北海道新幹線だそうです。新幹線は、我が国が世界に誇る「Cool Japan」の象徴です。その名称『新幹線』は、東海旅客鉄道株式会社の登録商標ですが、実は、他社さんも多数商標登録しています。例の「区分が変われば、同じ商標でも」という、アレです。
まずは、本家『新幹線』から。
登録3066558(新幹線)区分39(鉄道による輸送他)
※)東海旅客鉄道株式会社の登録商標です。
※)東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
※)西日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
※)本商標権は、上記3社の共有に係る商標権であることを意味します。
『新幹線』は、区分39(鉄道による輸送他)以外でも、各種商品・サービスで商標権を取得しています。今回は、区分に含まれる具体的な商品や役務(サービス)についても紹介します。どんな商品・サービスに『新幹線』を使おうとしているかがわかります。また、各区分がどのような商品・サービスの分類なのかもお分かりいただけると思います。
商品系(一部省略)では、
区分3(せっけん類,歯磨き,化粧品他)
区分6(金属製郵便受け,金属製貯金箱他)
区分8(かつお節削り器、マニュキュアセット他)
区分9(写真機械器具、メガネ他)
区分10(耳かき)
区分11(ちょうちん,湯たんぽ,便座他)
区分14(キーホルダー,時計他)
区分16(紙製ごみ収集用袋,紙製タオル他)
区分18(かばん類,傘,つえ他)
区分20(ストロー,うちわ,家具他)
区分21(米びつ,しゃもじ,卵たて他)
区分24(ふきん,カーテン他)
区分25(ガーター,ベルト,げた他)
区分26(ワッペン,腕章,靴ひも他)
区分27(洗い場用マット,敷物,壁掛け他)
区分29(豆,食用タンパク)
区分30(食品香料,米他)
区分34(喫煙用具,マッチ)
役務系(一部省略)では、
区分35(広告経営の診断及び指導,市場調査他)
区分36(両替,建物の管理,土地の売買)
区分37(電気工事,電子計算機の修理又は保守他)
区分38(移動体電話による通信,有線テレビジョン放送他)
区分39(鉄道による輸送,船舶による輸送,航空機による輸送他)
区分40(映画用フィルムの現像他)
区分41(放送番組の制作,スキー用具の貸与他)
区分42(宿泊施設の提供,理容,医業,電子計算機プログラムの設計作成保守他)
以下は、東海道新幹線開業50周年の図形商標です。
登録5653381 区分:14,16,24,25,26,29,30,32,33,45
※)東海旅客鉄道株式会社の登録商標です。
以下は、新幹線Maxの図形商標です。
登録3368118 区分:39(旅客車による輸送)
※)東海旅客鉄道株式会社の登録商標です。
今回は、登録商標『新幹線』区分内の指定された商品・役務(サービス)についてもご紹介しましたが、実際の商品役務は、この数倍あります。商標登録では、商標に注目しがちですが、それにもまして重要なのが、区分の選定と商品・役務の選び方なのです。商標権の効力が及ぶ範囲が、この指定された商品・役務で定まるからです。弁理士にとっても非常に重要かつ大変な作業の1つです。次回は、JRさんではない『新幹線』をご紹介します。